また会えたときに

これは、我がオットの遺した手記による、実話に基づいた物語です。

ラジオドラマのあらすじと登場人物の紹介

「また会えたときに」


原作・古川信正 脚本・古川祥子
 
この物語は、我がオット、古川信正の手記による、実話に基づいたものがたりです。
 
<あらすじ>
古川夫妻は、日本一星空が美しいといわれる長野県阿智(あち)村に旅行にでかける。宿泊先のペンションでは、若い夫婦と、妖しい雰囲気の男とその連れらしき男の2組がチェックインしていた。


好奇心旺盛な古川夫人は、怪しい雰囲気の男の正体が気になって仕方がない。温泉に入り、やがて食事が終わり、ペンションの談話室でくつろぐ宿泊客たち。挨拶交わし合ううちに、雑談が進んでいく。しばらくして、妖しい男の連れの男、山下が切り出した。
 
「皆さん、これまでに出会った奇跡を紹介しあいませんか?」

皆に同意され、
 
「ではまずは私から。。。。」そう言い出して語り始めた山下の奇跡の体験に皆驚きを隠せない。他の客たちもつられて、夢中で自分の奇跡体験を話しだすことになる。
  
だれもが経験したことのある小さな出来事が、その後の人生に大きな奇跡を起こす。偶然出会った他人が、それぞれのエピソードを共有していったその結末にある、驚愕のシンクロ。


満点の星が輝く春の夜に、小さなペンションの暖炉の前で奇跡が起きる。
 
  

<主な登場人物>

 

古川祥子(64歳)
長野県飯田市出身。30年前に一人娘を亡くし、自暴自棄になるが、ある青年との出会いで再起した経験を持つ。もと看護師。

 

古川のぶ(68歳)
岡山県玉島出身。私塾を経営。好奇心旺盛&無鉄砲な妻の行動を、側で見守る役目を自らが気に入っている。

 

冴木(42歳)
心理カウンセリング講師。中性的なビジュアルで、物腰やわらかな男性。両掌サイズほどの木の箱を、始終大事そうに手に持っている。

 

山下(58歳)
冴木の講演会を中津川で定期的に開催している主催者。話好きの明るいおじさん。

 

さゆり(33歳)
札幌在住で、恋人のけんごと旅行中。幼いころ、青森で自転車屋を営んでいた実家で、
ある青年と運命的な出会いをする。

 

けんご(29歳)
さゆりの恋人。札幌で車のディーラーに勤務。実家は帯広でバイク屋を営んでいる。両親から、自分が生まれてくるきっかけとなった不思議な話を、よく聞かされて育ってきた。

 

みぃちゃん(享年9歳) 
古川夫妻の娘。プールの帰り道、歩道を乗り上げてきたトラックに轢かれて亡くなる。

 

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